劉備玄徳——草莽より身を起こし蜀の皇帝へと駆け上がったその生涯は、後漢末の群雄割拠を語るうえで欠かせません。本稿では、彼の生い立ちから白帝城での最期までを十の節に分け、史実と『三國演義』双方の要素を織り交ぜながら物語調で辿ります。