正史三国志データベース 三国検索
ホーム地名事典 > 涼州

地名事典

涼州りょうしゅう

涼州 涼州は、三国志の時代の行政区画の一つで、現在の甘粛省の大部分、寧夏回族自治区、青海省の一部、内モンゴル自治区の西部、新疆ウイグル自治区の北東部に相当する地域です。この地域は、中国の北西部に位置し、砂漠や草原、山岳地帯を含む広大な範囲をカバーしています。

涼州は、三国時代における中国の辺境地域として重要な役割を果たしました。この地域は、中央政府から比較的離れた位置にあり、異民族との接触点でもありました。そのため、涼州は、異民族との交易や、中国の中央部への侵入路としての戦略的な重要性を持っていました。

三国時代には、涼州は様々な地方勢力による支配が行われました。特に、張魯や馬超のような有力な武将がこの地域で活動し、涼州を支配下に置くことがありました。これらの勢力は、中央政府とは独立した権力基盤を築くことが多く、時には中央政府と対立することもありました。

涼州の地理的特徴としては、その広大な範囲により、多様な地形を持ち、農業よりも牧畜が主な生活手段であった地域もありました。また、絹や馬などの交易品目において重要な役割を果たし、シルクロード経由の交易にも関わっていたことから、経済的にも重要な地域でした。三国時代における涼州は、その地理的、経済的、文化的特性により、中国古代史において独特な地位を占める地域です。

正史三国志データベース 三国検索 SANGOKU KENSAKU SINCE 2003

© 2003 Forumkj