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交州こうしゅう

交州 交州は、三国志の時代の行政区画の一つで、現在のベトナム北部および中国南部の広西チワン族自治区、海南島、広東省の南部に相当する地域です。この地域は、中国の最南端に位置し、南シナ海に面しているため、海上交通と外交の要所としての重要な役割を果たしていました。

交州は、三国時代においては中国の辺境地域として扱われ、中央政府からは比較的遠く離れた存在でした。この地域は、古代中国における「南蛮」と称される異民族との接触点であり、多様な文化が交錯する場所でもありました。

三国時代には、交州は主に呉によって支配されていました。孫権は交州を重要視し、この地域の統治と開発に力を入れました。交州は、その地理的な位置から、東南アジア諸国との貿易において重要な役割を果たし、海上のシルクロードとも呼ばれる交易路の一部を形成していました。

交州の地理的特徴としては、熱帯気候であり、農業(特に稲作)が盛んでした。また、多様な民族や文化が混在しており、中国の他の地域とは異なる独自の社会構造を持っていました。三国時代における交州は、中国の政治的・経済的な拡大の一環として、中国古代史において特異な地位を占める地域です。

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