殷 署(いん しょ)は、曹操の武将。平難将軍。旧韓遂・馬超の兵五千の指揮を任された。趙儼の下で度々侵入してくる羌族を新平まで追跡し撃破した。屯田者として寄留していた呂並が将軍を自称し、徒党を集めて陳倉に立てこもった。趙儼は殷署を率いてこれを打ち破り、賊を滅亡させた。また漢中の救援、関羽軍に包囲された曹仁の救出などに活躍した。徐晃の関羽軍に包囲された曹仁の救出の際、曹操は殷署を徐晃に増援軍として派遣した。