尹 世(いん せい)は、魏の県の役人で華佗の患者であった。手足が熱っぽく、口の中が渇いて、人の声を聞くといらだち、小便がでないという病気だった。華佗は「熱いものを食べてみよ。汗が出れば治る。出なければ3日で死ぬ」と診断され、熱いものを食べたが汗は出なかった。華佗は「内にこりかたまった気がもう外部からの働きかけを受けつけない。きっと泣きながら絶命するでしょう。」と言った。そして華佗の言うとおりとなった。