閻 志(えん し)は、上谷太守として、普段から鮮卑族の軻比能が信頼を寄せていた。228年、護鮮卑校尉の田豫が通訳の夏舎を遣わして軻比能の女婿の鬱築鞬の部族を訪問させたが、夏舎は鬱築鞬に斬られた。その秋に田豫は鬱築鞬を討伐した。その帰還の途中で馬城まで来たとき、軻比能が三万騎を率いて田豫の軍を七日間包囲した。しかし上谷太守の閻志が軻比能を諭したため、軻比能はすぐさま包囲を解いて引き上げた。