袁 滂(えん ぼう)は、袁渙の父。袁滂は漢の司徒であった。『漢紀』によると、純粋素朴で欲心が少なく、決して他人の欠点を語らなかった。権勢恩寵の頂点にありながら、派閥争いのために災難を招く者たちがいる中、袁滂だけは朝廷で中立の立場をとった。そのため、愛顧憎悪は袁滂には波及しなかったという。