王 威(おう い、生没年不詳)は、中国後漢時代末期の武将。 正史の事跡 劉表の子劉琮に仕えた。曹操が大軍を率い荊州に侵攻して来ると、劉琮は戦わずして降伏し、劉備も逃走した。このとき王威は「曹操は我が軍を降し劉備も退けたため、安心して備えを緩めているに違いありません。私に兵数千を預けていただければ、曹操を捕虜にしてみせます。曹操を捕らえれば天下も夢ではありません」と劉琮に申し出た。しかし、劉琮はこれを容れなかった。その後の王威の行方は不明である。 物語中の王威 小説『三国志演義』では、劉表の部将として登場。劉備暗殺を謀る蔡瑁の指示で、同僚の文聘とともに劉備の傍らから趙雲を引き離す役を担う。曹操が荊州に入ると、青州へ転任させられた劉琮とその母の蔡夫人の護衛となる。しかし、曹操の命を受けた于禁に襲撃され、劉琮らとともに皆殺しにされている。 参考文献 『三国志』魏書6劉表伝 『三国演義』。
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