趙 咨(ちょう し、生没年不詳)は、中国の三国時代の人物。呉に仕えた。字は徳度。荊州南陽郡の人。博学多識で、いちいちの受け答えに秀でていた。孫権が呉王になると中大夫に抜擢され、魏と友好関係を築くために使いした。これより趙咨は毎年のように魏に赴くこととなる。趙咨は曹丕と会い、気に入られた。この時曹丕はからかってやろうと様々に質問して追い詰めようとしたが、趙咨はそれらにうまく受け答えた。魏の人々は趙咨を尊敬して高く評価した。孫権はこれを知って喜び、趙咨を騎都尉に任命した。また魏に使いした折、曹丕は孫権の主君としての資質を趙咨に問うた。趙咨はまたも見事な回答で孫権の威信を傷つけず、むしろ称揚した。また、帰国してから孫権に、魏が盟約を守らないだろうから独立して漢を継ぎ新たな元号を定めるよう進言した。
ウィキペディアより