劉 胤(りゅう いん、? - 256年)は、蜀漢の皇族。劉備(昭烈帝)の孫にあたる。生年不詳。劉理と馬超の娘との間に生まれた子。
略歴
244年、父の劉理の他界に伴い、世襲の形で安平王の位を引き継ぐ。※いつの時点で、誰を娶ったかも不明だが、嫡男の劉承(中国語版)が生まれている。256年、若くして他界。諡は哀王。劉胤の死後、安平王は息子の劉承が引き継いだが、すぐ翌年に劉承も他界(諡は殤王)している。父を含む三世にわたる早逝を悼み、蜀漢皇帝の劉禅は劉胤の弟である劉輯(中国語版)に王位を継がせた。263年、劉禅の降伏により蜀漢は滅亡、これにより劉輯は劉禅や劉永と共に洛陽に強制移住させられた。