段 黙 (だん もく、生没年不詳)は、中国三国時代の政治家。京兆の人。『三国志』魏志「諸夏侯曹伝」が引く『魏略』に記録がある。 曹叡(明帝)の時代、長水校尉を務めていた。 ある時、明帝は清河長公主の上奏を受けて、その夫である夏侯楙(夏侯惇の子)を処刑しようと思い、段黙に意見を求めた。段黙は、夏侯楙と清河長公主が不仲であることから誣告の可能性もあることと、夏侯楙が夏侯惇の息子であることから慎重な調査が必要であることを述べた。明帝はこれを聞き入れ、気持ちを和らげて夏侯楙の処刑を思いとどまり、事実関係を調査したところ、夏侯楙の弟2人(夏侯子臧・夏侯子江)が偽の罪状を上表したものであることが判明したという。
ウィキペディアより