衛 権(えい けん)は、魏・晋の文官。晋の大司馬汝南王の司馬亮が政治に参画すると、衛権は尚書郎となった。傅咸は司馬亮に手紙を送って述べた。「衛伯輿は貴妃の兄の子であり、実際文才をもっており、尚書郎とするのは当然です。しかし東宮の属官とするわけにはまいりません。東宮の属官については、先に楊駿が政治に関与して人材起用の道を閉ざしたことがあり、今は伯輿がいてまたも某を越えて郎となっています。一匹の犬が人の姿に向かって吠えると、群犬はその声に向かって吠えます。群犬の吠え声を恐れると結局考え方を変えることになります。」裴松之は衛権を次のように評している。衛権は、左思の著書「呉都賦」に叙と注を作った。叙は何かと文彩があるが、注は全然新しい見解がない。紙と墨を反故にしただけで書き写して伝えるべきものではない。
ウィキペディアより